カンブリア宮殿−他社の力を使え!〜格安薄型テレビの魔術師〜(07年6月11日放送)

インターネットテレビガイド‐『 バイ・デザイン〜格安薄型テレビの魔術師〜』
ゲスト:バイ・デザイン社長  飯塚克美(いいづか・かつみ)
メインインタビュアー:村上龍
サブインタビュアー :小池栄子
 

【メーカー再生品】【byd:sign バイデザイン】地デジ内臓 32V型 液晶テレビ LW-3201DFK
 宣伝やって無いから知らなかった!!
量販店に立ち寄っても、液晶テレビコーナーはいつもすっ飛ばすので、家電ベンチャー「バイ・デザイン」についてはこの番組が放送されるまで知らなかった。
バイ・デザインが取り扱う商品は、格安液晶テレビとプラズマテレビで、家電業界に殴り込みをかけたのは2003年のことである。 販売する液晶テレビやプラズマテレビの価格は、大手メーカーに比べて2〜3割安い。フルハイビジョン液晶テレビなら47インチで約27万円、直販専用モデルでは47インチで19万円の液晶テレビもある。
 
どうしてここまで安く販売できるのか?
バイ・デザインは工場を持たないfabless(ファブレス)型のメーカーなのだ。企画・デザイン・販売に専念して、部品は他メーカーから調達し、製造は中国の工場に組み立てを委託している。
自社工場を抱えていれば当然発生する設備投資費、人件費は一切不要となり、他社との連携で安さを実現している。
実際に番組では、テレビの中を開けて部品をチェックしてみたが、韓国、中国、イスラエル製の部品が並ぶ多国籍振りであった。安くて良い物を、世界中にアンテナを張り巡らせて、バイ・デザインが探してくるのだ。
 
ファブレスと非ファブレスの比較
製造から販売まで全てのプロセスを自社で賄う液晶テレビメーカーとして有名なシャープについて、その動向を話すと、最近では液晶パネルの最新鋭工場を堺市に建設する方針を固めたという。
総投資額は五千億円程度の見込みで、生産能力は亀山工場(三重県亀山市)を上回り世界最大となる。2009年の稼働を目指しているのだが、その投資額が製品に上乗せされることを考えると、fabless(ファブレス)がいかに効率良くコストダウンできるのか見て取れる。

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広告宣伝費と人件費は徹底的に抑えた!
さらに、バイ・デザインの安さの秘密は、広告宣伝費や人件費を徹底的に抑えている点だ。広告宣伝費は一切使わない。また、社員はわずか30人で、1人で何役もこなすのだ。社長の飯塚氏自らも中国やアメリカなどを飛び回る際は必ずエコノミーと格安ホテルを利用する
 
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そういう飯塚氏のスピリットが生まれたのは、過去のビジネスの挫折からだろうと判断できる。
飯塚氏は、外資系電気製品小売りから出発して、デルコンピュータ(現デル)の日本法人の社長としてIT時代の寵児となったあと、オリジナルパソコンのアキア(AKIA)を売り出して一度挫折を経験している。
私のかつての職場でもアキア(AKIA)制のパソコンが並んでいたことをしみじみ思い出すが、アキア(AKIA)はコケて、20億円以上の負債を抱え込んだらしい。

そこから敗者復活を遂げたわけだから、ここまで徹底してコストダウンができたのかもしれない。ファーストクラスの旅行よりも刺激的で充実感のある仕事を持っていれば、格安航空に格安ホテルなど平気なのであろう。